APEC大阪会議が開催される関西エリアは、日本の歴史、文化そして経済の宝庫である。中心部の大阪、京都、奈良、神戸は、今から約125年前まで都があった地域で、しかも国際交流の中心であり、あらゆる面で、日本の先導的役割を果たしてきた。
関西の地域は、それぞれすぐれた特色を有している。大阪は約400年前から日本の商工業の中心地として栄え、文化面でも文楽をはじめ独特の芸能文化を育んできた。今年はかつて大阪に都のあった「難波宮」の遷都から1350年の記念すべき年を迎えている。現在は、国際的な経済・貿易・ビジネスの拠点として発展している。1970年に日本万国博が、1990年に花の万博が開催されたことをご記憶の方は多いと思う。
また、古都として国際的な観光文化の拠点である京都・奈良、さらに、今年1月、大震災による被害を受け復興に取り組む神戸と隣接の阪神地域がある。周辺には、日本最大の湖の琵琶湖を有する滋賀、自然に恵まれた和歌山、今年10月に世界体操選手権が開催される福井などが続く。
現在、関西は、関西国際空港の開港とともに、関西学研都市、大阪湾ベイエリアなど開発が進み、アジア太平洋地域への玄関として新しい姿を見せはじめている。
社団法人APEC大阪会議関西協力協議会は、今秋予定されているAPEC大阪会議に向けて、外務省に設けられているAPEC大阪会議開催準備事務局等と連携し、様々な準備を進めている。
この協議会は、関西の自治体(2府5県3政令都市)、経済団体、各種団体など89会員で構成されている。その目的は、APEC大阪会議への協力・支援と、関連する事業、歓迎行事などの実施・協賛、世界都市関西のPR、国内向け広報・啓発活動などである。会議に必要となる情報基盤や会議施設を整え、ボランテイアを多数募って様々な歓迎行事やプレスサービスを実施していく。
今後海外からお越しになるAPEC関係者に大阪・関西のファンになっていただけるよう、地元として心をつくしてお迎えしたい。
大阪市では、11月19日に予定されているAPEC非公式首脳会議の会場として書院造りを大成させた城郭御殿風の建物を整備しており、9月には「大阪迎賓館」として完成の運びとなっています。
会議終了後は、休憩所として開放するとともに一部は会議などに使用できる施設として活用します。
西の丸庭園は、国の特別史跡に指定され、現在では市民の憩いの場所として愛され、4月には桜が咲き誇ることから市民の花見の名所になっています。
また、西の丸庭園東側にある天守閣は、多数の大阪市民の寄付により1931年に再建された大阪市民の貴重な財産となっています。今では、大阪のシンボルとして観光名所としても定着しています。
11月16日、17日に予定されている参加国・地域の外務大臣、貿易担当大臣による閣僚会議は、緑豊かな公園に隣接し、数多くの日本を代表する企業が拠点を有する大阪の新都心OBP(大阪ビジネスパ−ク)に位置するホテルニューオータニ大阪において開催されます。
APECの18カ国・地域ならびに世界中の報道関係者が集い、逐次発表される情報を迅速かつ正確に世界に向かって発信する基地となるプレスセンターは、閣僚会議の会場となるホテルニューオータニ大阪に隣接する多目的ホールに設置されます。
また、海外放送機関の取材、製作、放送等の便宜を図るため、クルスタルタワーに国際放送センター(IBC)が設置されます。
各国代表団の宿舎
会議期間中の各国代表団の宿舎には、次の5つのホテルが用意されています。ウェスティンホテル大阪、ホテル阪急インターナショナル、ホテルプラザ、都ホテル大阪、ロイヤルホテルです。都ホテル大阪(天王寺区)以外は、すべて大阪市北区に所在します。
地元関西では、APEC大阪会議の参加者(代表団・プレス関係者)に、滞在中、快適に過ごしていただくため、以下のサービスを検討しています。我々は皆様に関西での滞在を十分満喫していただき、再び関西を訪れたいと言っていただけるよう最善を尽くしたいと考えています。今後、もし具体的にこうしてほしいという要望がございましたら、どうぞ早めに、また遠慮なく当協議会まで連絡下さい。できるかぎり要望にお応えできるよう努めます。
1)アクセスサービス
期間中、主要地点間にシャトルバスを運行させる他、IDを携帯する外人プレス関係者に、関西地域の主要鉄軌道の無料パス(地域制限有り)を発行します。
また、関西の主要なスポットへのアクセス等を知らせるために、関西ガイドブック・マップを発行します。
2)飲食サービス
会議期間中、地元主催レセプションを開催する他、プレス関係者(識別書の携帯者)を中心に大阪市内の主要飲食店街において、 1メニューの英語表記、 2英語による給仕、 3割引、のサービスを行います。なお、このサービス提供に協力する飲食店街を掲載したリスト及びマップはプレスキットに入れ配布する予定です。
また、合同プレスセンター内では、コーヒー等のサービスを行います。
3)各種ツアーサービス
会議日程の都合をみながら、関西の文化・先端技術・開発プロジェクトなどの施設や人権関連施設の他、阪神大震災の復興状況等を視察するスタディツアー・プレスツアーを計画しています。コースは、大阪、京都、神戸方面を予定しています。
4)関西プロモーション・インフォメーションブースの設置
合同プレスセンター及び主要ホテル内にブースを設け、各種情報提供を行う総合案内の設置、各種ツアーの受付、プレスキットの配布等を行うとともに、関西の紹介・PRを行うために、各種パンフレットの陳列、ビデオ上映、出展等のプロモーション活動を行います。
なお、このブースには、外国語のできるボランティアを配し、ツアーの案内、各種インフォーメーションの提供等を行います。
5)宿泊サービス
関西を取材するために会議期間前に早く来阪される方や会議終了後も引き続き取材される方の宿泊に関して、ホテル以外の民間施設や公的施設を低料金にて提供できるよう検討しています。
6)関連事業のご案内
関西では、外国ビジネスマンを対象に、以下のような各種のAPEC関連の国際的イベントが開催されます。
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