ダイヤモンド地区の西側、旧国鉄コンテナーヤード跡地を中心とする西梅田地 区9.2ヘクタールでも、1985年から大がかりな再開発が進んでいる。すでに阪神電 鉄本線の地下化工事、毎日新聞大阪本社新社屋の建設が終わり、1993年末には、 高級ホテル、リッツ・カールトンが入る阪神電鉄ビル(41階建て)が着工され た。プロムナードを兼ねた公園も整備される予定で、将来はダイヤモンド地 下街方面と地下歩行者道で結ばれる。
南大阪の玄関口、天王寺・阿倍野ターミナルと隣接した阿倍野地区では、大阪 市による再開発が続いている。この地域は、大阪でも最も早くから開けた上町 台地の南に位置し、古墳時代中期の茶臼山古墳、聖徳太子建立の四天王寺、法 然上人ゆかりの一心寺など歴史に彩られた由緒ある地域でもある。ホテルやオ フィスが入る70階建ての超高層ビル、高層住宅、都市計画道路などが建設され る予定で、2004年には関西国際空港につながる複合的な副都心に変貌する。
JRなんば駅周辺では、関西国際空港の搭乗手続き等ができる大阪シティ・エア・ ターミナルをはじめとするビジネス・ゾーンの建築が進行しており、あわせ て緑豊かな公園広場なども整備中である。文化施設面では、大阪球場跡地周辺 の難波地区では府立現代芸術文化センター、都心の中之島地区には市立近代美 術館(仮称)や舞台芸術センターがそれぞれ計画されている。