「エメックス」の語源は閉鎖性海域環境保全(EnvironmentalManagementof EnclosedCoastalSeas)の英語の頭文字から構成されている。
設立の母体は、1990年8月に42か国の学者らが参加して神戸市で開かれた第1回 世界閉鎖性海域環境保全会議であり、その後93年には米国ボルチモアで第二回 会議が開かれるなど国際ネットワークづくりの必要性が叫ばれていた。閉鎖性 海域は、瀬戸内海をはじめ欧州の地中海や北海、北米のチェサピーク湾などに もあり、環境保全と適正利用は世界共通の課題となっている。このため、国際 エメックスセンターは、国際会議の継続、パソコンを利用した情報交換、開発 途上国を対象とする研修会の開催、生態系などを紹介する図書の発行など積極 的な活動を推進している。