関西で進行中の広域プロジェクトは約165件、総事業費は約13.3兆円にものぼ る。これらのプロジェクトの中でも、交通網の整備が最重点課題となっている。 その命脈とでもいうべきものは、阪神高速道路公団が1974年からベイエリア 開発とリンクさせて建設中の大阪湾岸道路である。関西国際空港対岸の大阪 府泉佐野市から大阪湾に沿って神戸市まで約80kmを高速道路でつなぐ総事業 費約1兆6,036億円の大事業で、99年度完工を目指して工事は急ピッチで進 んでいる。完成すれば、臨海部の交通渋滞は緩和され、湾岸地域の開発や 活性化に大きく役立つものと期待されている。