世界最大規模の輸入卸売り施設「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」も 既に1994年に完成し、また12ヘクタールの敷地に6展示館を集めた我が国最大の国 際見本市会場「インテックス大阪」の増設工事も完成した。
ATCは、アジア太平洋地域をはじめ世界各国からの製品輸入の促進を第一の事 業目的とした、世界最大級の国際卸売センターであり、日本で唯一の総合保 税地域の指定を受け、関税、消費税なしに輸入品の展示・加工が可能となっ ている。また、ジェトロの総合輸入促進センターや海外貿易振興機関など政 府の国際交易機関が開設され、日本進出を意図する海外企業の営業拠点とし て、すでに東南アジアを中心とする22か国・地域の企業が出店している。
またATCには、大阪市が中心となって進めているビジネスパートナー都市 (BusinessPartnerCities)の事務局が開設されている。これは、大阪市 と海外8都市(香港、シンガポール、バンコク、クアラルンプール、マニラ、 ジャカルタ、ソウル、上海)が、ビジネス上の友好都市関係を結び、中小企 業など民間レベルのビジネスを増大させるため設立されたもので、今後、経 済交流はさらに活発になると期待されている。
さらに、これらの交流を支える情報・通信インフラストラクチャーとして、 関西一円を包括する大阪メディアポート(OMP)のオプチカル・フアィバーに よる情報ハイウェイの構築が推進されている。また、衛星通信により関西と 世界を結ぶ大阪テレポートが既に運用を開始、情報化時代を迎え今後その発 展が期待されている。