りんくうタウンの中心は、空港直近の新都市形成のゾーンとして「パシフィ ック・シティ」と呼ばれる商業・業務ゾーンである。1996年秋完成の西日本 一の高さを誇るりんくうゲートタワービル(地上56階、地下2階)には、対日 投資および輸入促進をはかる「JETROりんくうFAZセンター」、「世界観光機 関(WTO)アジア太平洋事務所」も入居する予定で、また外資系企業の日本進 出を支援するパシフィク・シテイ・ビジネス・プロモーション・センター (PBC)も設ける。現在、中国、ベトナム、インドなどの企業・団体が、 完成までの暫定的オフィスで活動している。
流通・製造ゾーンなどでは、関西国際空港の補完機能として航空貨物などを 扱う物流センター、機内食工場や空港従業員住宅などが整備されている。ま たタウン内には外務省の国際交流基金による関西国際センターが1996年の竣工 を目標に建設中で、海外からの外交官、ジャーナリスト、研究者などを対象 に日本語研修を行う関西における核となる。
りんくうタウンは、都心まで約40分、いわば世界各地に対して最至近距離に あり、アジア太平洋地域のビジネス拠点として内外からの問い合わせが続いて いる。りんくうゲートタワービルには、国際会議場、ホテル、フィットネ スクラブも併設されており、国際ビジネスの拠点になるものと期待されてい る。