20世紀、最大にして最後の土木事業といわれる関西国際空港の開港、民間主
導による、わが国最大規模の関西文化学術研究都市の建設、新エネルギー研
究や情報・通信システム、環境保全での果敢な取り組みなど、関西人はいまで
も日本人の新しい社会づくりの先導役といえる。
大阪で道頓堀などの運河を建設し、水運を発展させたのは江戸時代の大坂の
町人だった。
京都では明治維新後、政府の援助もあったが、市民の手によって浄財を寄付
し、町内ごとに小学校を開設し、今日の義務教育の基盤をつくった。
このように関西の人々は市民自らが、わが国の社会システムや人々の生活ス
タイルを創りあげてきた。